産後の腰痛｜改善する２つの方法

当院では、妊娠中や産後などに腰痛を訴えてご来院される患者様が多くいらっしゃいます。腰痛だけでなく、肩こりや頭痛なども同時に出現し、本当に辛い状態でご来院される方が多くいらっしゃいます。

産後のお母さんは赤ちゃんの世話をするだけでなく、家事全般はもちろんのこと、旦那様のこと、お子様のご兄弟のことなど、本当に多くの仕事を掛け持ちし、出産という大仕事を終えた後であるにも関わらず、誰よりも忙しい日々を送っていらっしゃいます。そんな中で、腰痛が悪化し、そして慢性化していくのです。

その腰痛の原因の多くは、
・妊娠出産による骨盤などの体型変化
・妊娠、出産を経て起こった体幹の筋力低下
・妊娠中の反った姿勢による椎間板の変形や変性
・授乳や抱っこによる腰へのストレスの増加
・睡眠不足や精神的ストレス

など、様々な要因が重なって腰痛を引き起こしています。

「一人目の出産のときは大丈夫だったけど、二人目の出産で様々な症状が現れてきた」という方も少なくないはずです。それもそのはず、産後の腰痛は、それ以外のものと大きく異なり、産後の女性は「体型変化」「筋力低下」「体重増加」「体質変化」など様々な変化が一気に起こっている状態です。普通に生活をしていて、このような多くの変化が一気に起こることはまずありません。

ですから、産後の腰痛に対しては、なお一層慎重にならなければなりません。そこで無理をしてしまったり、痛いままいつか治るだろうと放置していると、一生治らない可能性もゼロではありません。

忙しい日々に追われて、産後の腰痛を放置せず、なるべく早い段階で改善のための行動を起こすことが何より重要なことです。

まずどなたにでも起こっていると考えられる変化は、姿勢の悪化です。妊娠中は胎児の重みが常にかかっている状態であり、重心が背骨よりも前にあります。重心が前にあれば、常に前に倒れようとする力が働いていますので、背骨を反らすことによって重心をコントロールしようとします。背骨を反らす筋肉は主に背中や腰の筋肉であり、常にその筋肉を過剰に緊張させている状態になっています。

また、背骨を常に反らすことによって次第に反っていることが普通の状態へと変化していきます。いわゆる反り腰の状態です。その反り腰は産後もすぐに改善することはなく、椎間板へのストレスを増加させ、椎間板ヘルニア等の原因になることもあり、腰痛の原因となります。

筋力低下については、妊娠中お腹が大きく膨らんだ状態は腹筋群の機能を著しく低下させることになります。中でも腹横筋と呼ばれる筋肉は、天然のコルセットの役割をしていますが、妊娠によって腹横筋の働きはかなり低下すると考えられます。天然のコルセットを失った腰は、安定性を失い、弱く痛めやすい状態へと変化していきます。

このように、妊娠・出産による様々なカラダの変化は腰を痛める原因となっていくのです。

反り腰の状態を改善するにはセルフストレッチが効果的です。

方法は以下の通りです！
１、もも裏ストレッチ
２、梨状筋（お尻）ストレッチ
３、抱え込み
４、キャット・カウエクササイズ

まずは腰に負担がかかりにくい、優しいストレッチを心がけましょう。是非反り腰解消ストレッチの動画をご覧ください！動画の最後に体幹トレーニングもありますが、産後のお母様は無理なくできるものだけを行うようにしてくださいね！

→反り腰解消ストレッチ（youtube動画）

ドローインは、天然のコルセットと呼ばれ背骨の安定性を高める役割のある腹横筋などを働かせるためのトレーニングです。

背骨の安定性が高まることにより、産後の腰痛を根本的に改善する効果が期待できます。

ドローインの方法は、
１、仰向けで横になり膝を立てる
２、自分の両手を腰とベッドの間に入れる（写真参照）
３、腹式呼吸をしながら息を吐く際に両手に圧をかけるようにお腹を凹ませる
４、３の状態で３秒間キープする
５、３と４を１０回繰り返す

毎日続けることで、腹横筋の働きが改善し、腰の安定性を高めることができます！
是非やってみてください！

京井鍼灸整骨院では腰痛治療に特化した整体施術を行なっております。腰痛治療40年以上の実績のある治療院です。

セルフストレッチやインナーマッスルトレーニングでも改善しない場合、より専門的な診察と治療が必要な場合がございます。お気軽に当院へお問い合わせください！